ドアの外開きは平和の証

みんなのいえ日本のドアは、一般的に外開きです。三谷幸喜の「みんなのいえ」で田中邦衛扮する大工の棟梁が、内開きのドアを指して、「こんな家、見た事ねぇ」と言ったのを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

外開きの理由については、いろいろ言われていますが、玄関で靴を脱ぐため、内開きにすると大きなスペースが必要になるため、というのが最大の理由と思われます。しかし、防犯の視点では、蝶番が露出するため、本当は、あまり好ましくありませんが、これはどうにもなりません。空き巣の侵入の手口の項目でも触れていますが、外開き、アルミ、親子ドアというのが、この時の弱さの原因です。以前訪れたヨーロッパの古い石作りのアパートは、内開きで、その上、ドアそのものが厚い鉄製でした。錠は太い鉄棒が十字になっていて、内側からワンタッチで、上下左右にカンヌキがかかるようになっていました。これですと、軽機銃や手榴弾程度ではドアを破ることができないとのことで、国と国とが陸続きで、市街戦を前提にしたもののようですが、それに比べて日本は、平和な国だなと思いました。