IP電話の乗っ取りによる高額請求

iptel (2)IP電話の乗っ取りがちょっと気がかりです。我が家は、ひかり電話ですが大丈夫かなという方も多いのでは。問題になっているのは、斬新なデザインで話題のレカム社の「IPビジネスホン・AI900」用の特定のIP電話交換機を狙ったもので、被害は74件、5000万円にのぼる模様です。IP電話は、スカイプに代表されるように、インターネットだけを使っている限りは無料ですが、既存の電話回線と接続する場合は、一般の電話と同様に有料となります。今回は、IP電話交換機を乗っ取り、外部から西アフリカのシエラレオネ共和国に置いたダイヤルQ2のような有料情報システムに機械的に続けざまに接続して荒稼ぎをしていました。IP電話交換機がルーター兼用でインターネットにさらされていたことと、そのパスワード管理に問題があったようです。この場合に、日本での請求元であるNTTは何をしていいるんだとのご意見もありますが、通信の中身で支払いをどうのというのは難しいようです。ただ今回、不正な海外への発信に関して、緊急処置として、NTTの判断で国際通話を規制して事後報告することも有りとしたのは画期的な判断かもしれません。なお、一般のひかり電話は、システム的にはインターネットと完全に分離しているので、被害が及ぶ可能性は今のところありませんが、絶対安全ということも言い切れません。心配な場合は、海外発信の規制を電話会社に申し込むことを検討されたらいかがでしょうか。