「ひとり」と「一人」と「独り」の違い

TM「ひとり暮らしの見張り番」は、特許庁に商標登録されています。その時「ひとり」と絶対に平仮名にしたいと思ったのですが、なぜ「一人」とか「独り」でないのか、そもそもそれらはどう違うのかについて触れてみたいと思います。古来、和語では数詞は「ひ」「ふ」「み」・・・でした。それに「たり」という人数を指す助数詞をつけて「ひとり」「ふたり」となるのですが、現在では、三人以上は使いません。「みったり」と言うそうですが、使いませんよね。逆に、漢語では「いち」「に」「さん」ですので、「いちにん」「ににん」「さんにん」ということになりますが、二人以下は、あまり使いません。「一人前」のように使う場合がありますが稀です。「独り」と「一人」は数詞としては、通常、置き換えが可能な同じ意味の言葉ですが、「独り」には、独特のニュアンスが入ります。「ひとりごと」は「独り語」と書き、「一人語」とはしません。「独り」はちょっと孤独感が漂いますね。また、ニュアンスという意味では、読みが一緒でも、単純な数詞としての無機質な「一人」「二人」に対して、「ひとり」「ふたり」は、プライベートな暖かさと優しさが漂うように感じられます。ということで、製品名は、「ひとり」暮らしの見張り番としました。でも、こういうケースは、検索エンジンも苦手のようで、SEOは苦労します。(苦笑)