日本の犯罪に対する安全性の世界的な位置づけ 犯罪・防犯について(記述順)admin 日本は犯罪の少ない安全な国と言われていますが、その実態はどうでしょうか。図は殺人事件について、世界218ヶ国の順位と発生件数の中から抜粋して悪い順に並べたもので、確かに人口10万人当たりの殺人事件の発生率の少なさではトップレベルにあるといえるでしょう。 最悪のホンデュラスの数値は約千人に一件で、例えて言えば、毎年町内で殺人事件があるというような状況です。中南米、アフリカが悪く、アジアは比較的良い傾向にあるというのが全体の印象で、社会の成熟度、犯罪組織、銃規制や警察制度等の様々な要因がありますが、農耕と狩猟の文化的な背景に基づく国民性も大きいように感じます。しかし、視点を変えてみると、ちょっと違った見解もあります。 OECD(経済協力開発機構)の、夜一人で歩くときに安全と感じる国の順位調査によると、僅かな差かもしれませんが、北欧諸国や中国にもやや劣り、イギリス、アメリカ並みということのようです。かなり主観的な調査で、犯罪に対する敏感性が反映されていて、異論もありそうですが、これが住んでいる人の実感と思った方がいいかもしれません。ただ、日本も含めてOECD全体で、5年間に治安が改善してきているというのは、良いことですね。